今週の大和言葉は「やんごとなき」やんごとなきお方の装束から思う事とは? | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

呉服のいちこし

0564-22-3259

ブログ

今週の大和言葉は「やんごとなき」やんごとなきお方の装束から思う事とは?

ブログ 2021年12月11日

お借りしました。

 

 

Vol.1760

 

   

本日は、「今週の大和言葉は「やんごとない」

やんごとないお方の装束から思う事とは?」です。

   

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

和服の貴女が「褒められる」を応援!

貴女の和装のお助けマン、山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

               

 

 

 

着物手帳、今週の大和言葉は

「やんごとない」。

 

 

 

「止む事無し」転じて「やんごとない」

で、地位や身分が高く非常に尊く

高貴だと言う事。

 

 

「やんごとない」生まれとか

「やんごとない」お方などと

使われます。

 

 

 

日本で「やんごとない」と言えば

貴族の世界を連想します。

 

 

お借りしました。

 

 

貴族の男性が朝廷で着用する

最も正式な服装は、「束帯」

女性は「女房束帯」。

 

お借りしました。

 

 

 

近世以降は、衣を12枚着ている様に

見えるため一般に十二単衣と

言われる様になりました。

 

 

 

この十二単衣の特徴は、その12枚

の色を絶妙に重ねていて、それを

「襲色目」(かさねのいろめ)

と言います。

 

 

京都の染織史家 吉岡幸雄と染色工房の公式サイトより

 

 

唐衣(からぎぬ)表着(うわぎ)

打衣(うちぎぬ)五衣(いつつぎぬ)

や単(ひとえ)などを重ね着しをしました。

 

 

京都の染織史家 吉岡幸雄と染色工房の公式サイトより

 

 

 

その色の重なり、匂い(グラデーション)

の配色美は、女房装束の大切な

趣向のひとつ。

 

 

京都の染織史家 吉岡幸雄と染色工房の公式サイトより

 

 

また、四季折々の自然美を

手本とした王朝文化の華やかで

繊細、豊かな感性を装いに

反映させていました。

 

京都の染織史家 吉岡幸雄と染色工房の公式サイトより

 

 

そんな「襲色目」を生涯かけて研究、

第1者であった、吉岡幸雄先生が

亡くならのは、非常に残念ですが

蒐集した古布や残された資料は

大変、貴重です。

 

 

お借りしました。

 

 

そして、先生の著書「日本の色辞典」

の冒頭に書かれた言葉が胸にしみます。

 

 

 

人が美しい色を求め続ける

のは、何故だろうか?

 

 

それは、目に映る自然の移ろいを

身近に引き寄せたいと願うから

と確信するようになった。と。

 

 

 

四季がある日本の人が

その時々の自然を尊び、

その色を纏う。

 

 

 

 

何とも「やんごとない」人が

思いそうな事ではないでしょうか?

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

記事一覧に戻る

先頭へ

Copyright (C) ICHIKOSHI All Rights Reserved.