「没後でも人間国宝の作品が、染め上げられる訳とは?」 | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

呉服のいちこし

0564-22-3259

ブログ

「没後でも人間国宝の作品が、染め上げられる訳とは?」

ご紹介 2023年5月23日

Vol.2292

   

 

本日は、「没後でも人間国宝の作品が

染め上げられる訳とは?」です。

   

 

愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」

和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを

全力サポートいたします。

   

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

日本の文部科学大臣が指定した

重要無形文化財の保持者として

各個認定された人物を通称で

「人間国宝」と呼びます。

 

 

 

無形文化財とは芸能、工芸技術等

の無形の「わざ」そのものを指し、

その「わざ」を高度に体得している

個人または団体が体現します。

 

 

 

染織界でも多くの人間国宝を

輩出していますが、くしくも

昨年、相次いで亡くなられた

方々が、おられます。

 

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

ひとりは、1995年「羅」(ら)、

2000年「経錦」(たてにしき)で

指定された北村武資先生。

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

もう一人は、1997年「刺繍」で

指定された福田喜重先生。

 

 

 

北村先生は、87歳で指定から

27年間、福田先生は90歳で指定

から25年間、現役で作品を生み

出してこられました。

 

 

 

しかし、亡くなられたと同時に

人間国宝の「わざ」がこの世に

体現されなくなるのは、無形文化財の宿命。

 

 

 

 

その点、江戸小紋のような

「型染」は、「型紙」さえ

残っていて、ご遺族の許可が

あれば作品は染め上がります。

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

「型染」は、和紙に模様を彫りぬいた

「型紙」と、もち米から作られる

「糊」を用いて文様を染め出す技法。

 

 

 

そして、それには図柄を考える

デザイナー、型紙を彫る型彫師、

染色する染物師による分業で

行われています。

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

「型染」では、六谷梅軒先生や

中村勇二郎先生のような「型彫師」

で、小宮康正先生の様に「型染」での

人間国宝がおられます。

 

画像は、お借りしました。

 

 

そして、デザインから型彫、型染

の工程を全て一人で行う「型絵染」は

大谷選手のような二刀流どころか

まさに三刀流。

 

 

芹沢先生の作品の画像は、お借りしました。

 

 

その三刀流の人間国宝に芹沢銈介先生

と稲垣稔次郎先生が、おられ芹沢先生の

作品は、見かけませんが稲垣先生の作品

は、染殿近與さんが染め上げています。

 

 

稲垣先生の作品の画像は、お借りしました。

 

 

私も、稲垣先生の作品は、大好きで

呉服の勉強先より帰って来た、記念展

では、稔次郎展を行ったくらいです。

 

 

 

そんな稲垣先生は、今年没後60年

で来月23日より京都京セラ美術館

にて特集展示が行われますので、

必ず伺います。

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

記事一覧に戻る

先頭へ

Copyright (C) ICHIKOSHI All Rights Reserved.