今週、月曜日に伺った 京都「石川つづれ」さんの 機場見学、ご報告。その2。 | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

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ブログ

今週、月曜日に伺った 京都「石川つづれ」さんの 機場見学、ご報告。その2。

ご紹介 2022年10月2日

Vol.2057

 

 

 

本日は、「今週、月曜日に伺った

京都「石川つづれ」さんの

機場見学、ご報告。その2。」です。

 

 

 

愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」

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ご訪問ありがとうございます。

 

 

昨日の当ブログの続き、京都の

「石川つづれ」さんに伺って

機場見学したご報告です。

 

 

つづれ織りの技法は、奈良時代

に大陸文化の渡来を機に中国から

日本へ伝わって来ました。

 

 

奈良法隆寺や正倉院、当麻寺に

当時の遺品がいくつか残されて

いてつづれ織りは、西陣でも最高

に品格を持つ織物とされています。

 

 

 

そののつづれ織りには、「爪掻きつづれ」

とジャガードを使用する「紋つづれ」

があり、どちらも手織りです。

 

 

 

爪掻きつづれは、無地の所や

柄の部分部分を、それぞれ

緯糸を行ったり返したりして

織りはめて、いきます。

 

 

胸元にある「ひ」が色の数

 

 

ですので、どんな複雑な図柄

でも、何十種類に及ぶ彩糸も、

元図どおりに織ることが出来ます。

 

 

そして、裏地に緯糸が渡らない

ので表裏の柄が一致し、裏も

使えます。

 

 

 

紋つづれは、模様の部分を合理化

して織ってゆき、柄の裏面は緯糸

が浮いていますので裏返して使用

することはできません。

 

 

 

そして、「石川つづれ」さんは

この「爪掻き」のみを織られる

機屋さん。

 

 

 

西陣で「爪掻きつづれ」の9割

以上が石川さんの所で製造

されています。

 

 

 

 

そんな「爪掻き本つづれ」の精巧さ

を表しているのがこの出来上がり

予想図と指示書。

 

 

 

 

陰はもちろん細部の渡り細かく

指示されています。

 

 

これを加味して、織り職人は

より良い物を作るべく試行錯誤

しているのです。

 

 

 

 

そして、「爪掻き本つづれ」は

袋名古屋帯の性質上、お太鼓の

柄と腹の柄の向きが変わります

 

 

 

お太鼓は、たれから順に織り

ますので、柄の下の方から

織りますが、腹の柄は右側

より織るのです。

 

 

 

お太鼓の柄                腹の柄

 

 

 

このてまりの柄で例えると

お太鼓は下の陰から織り出し

腹の柄は右側より織ります。

 

 

 

これ非常に勘違いし易く

大変な作業となります。

 

 

 

そんな事も今回の機場見学で

初めて知り、やはり現場の

職人は、真摯に物創りをして

いる事をひしひしと感じました。

 

 

2回の渡り、「石川つづれ」さん

の見学のご報告、上手く伝える

事が出来たか?不安ですが

これで筆を置きます。

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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