美しいキモノ掲載の上村松園作「晴日」のご紹介です。 | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

呉服のいちこし

0564-22-3259

ブログ

美しいキモノ掲載の上村松園作「晴日」のご紹介です。

ご紹介 2022年2月27日

画像は、お借りしました。

 

 

Vol.1839

 

 

 

本日は、美しいキモノ掲載の上村松園作

「晴日」のご紹介ですです。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

和服の貴女が「褒められる」を応援!

貴女の和装のお助けマン、山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

美しいキモノ・春号が届き22頁は

京都市美術館(京都京セラ美術館)

のコレクションの中から移りゆく

季節とともに美しいきもの姿を

見せてくれる女性像の紹介。

 

 

 

 

 

きもの美人の四季・第9回は日々の

暮らしに見出した女性美と題し

美人画の名手、上村松園作「晴日」。

 

 

 

1941年に制作ですので、松園

後年の作品、正に着物を洗い張り

し伸子を張っている様子。

 

 

 

 

伸子とは、着物を解き1枚の

反物の形に縫い合わせ水洗い後

糊付けをします。

 

 

 

その時、シワや縮みを防ぐ為に

先端に針を付けた竹製の細い棒

生地の両端に刺して突っ張るのです。

 

 

 

襷がけをし伸子張りをする、その

真剣な表情は、心温まる感じが

するのは、僕だけではないでしょう。

 

 

 

髷(まげ)は、「鴛鴦髷」(おしどえいまげ)

という町家の若い娘が好んだ髪型、髷を

覆う布の下に髪が透けて見えます。

 

 

 

 

 

 

かんざしの代わりに挿した

桜の花が、春という季節を

表し、髷に掛けた鹿の子絞り

の布も丁寧に描かれています。

 

 

 

 

また、黒い衿は、時代劇でも

お馴染みの本来の衿が汚れない

様に付けていた黒繻子(くろじゅす)

の掛け衿。

 

 

 

帯も鹿の子絞りに見えますが

これは染物と思われますが、

黒繻子を表の縁と裏地に使用

した昼夜帯。

 

 

 

着物の薄い水色と帯の緑と赤色

の配色の組み合わせは、後年の

松園が好んだ取り合わせなのだそう。

 

 

 

 

そして、この作品で一番目を引く

のは、袖口と振り、衿に覗く襦袢と

口紅、鹿の子絞りの髪に掛けた

布地の紅色の使い方。

 

 

 

非常に効果的で、ホンワカした

春らしい作品に締まりが出ています。

 

 

 

そんな作品をコレクションしている

京都京セラ美術館、コレクション

ルームにお出掛けします。

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

記事一覧に戻る

先頭へ

Copyright (C) ICHIKOSHI All Rights Reserved.