着物の繰越の誤差、2.5分?されど2.5分!それが着心地を左右する事も? | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

呉服のいちこし

0564-22-3259

ブログ

着物の繰越の誤差、2.5分?されど2.5分!それが着心地を左右する事も?

きものクリニック 2022年2月19日

Vol.1831

 

 

本日は、「着物の繰越の誤差、2.5分?

されど2.5分!それが着心地を

左右する事も?」です。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

和服の貴女が「褒められる」を応援!

貴女の和装のお助けマン、山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

もう随分以前、そう20年ほど

前の話になります。

 

 

 

父の代からのお得意様で、

着物好きのお客様がおられ

私も可愛がっていただきました。

 

 

 

そのお客様からクレームを

いただいた事があったのです。

 

 

 

それが、お仕立の事で

「いつもの仕立ての先生と

違う所に仕立てを出したじゃない?」と。

(着心地が悪いという意味)

 

 

 

 

 

そのお客様は義理で他店で

お求めになられた着物を当店に

お仕立てを依頼されるほど

当店(その先生)のお仕立が

お気に召されていたのです。

 

 

 

で、その時はお召しの日時があり

それに間に合わせる為に、違う

先生の所にお仕立てを出して

いたのです。

 

 

 

勿論、同じ寸法でお仕立てを

出しているのですが、お仕立て

をされる先生が変わるとお仕立て

上がりが、変わるのです。

 

 

 

 

これ、着慣れた方でなければ

分からない感覚で、それを感じ

ないお得意様もおられました。

 

 

 

実際に「繰越」(くりこし)の

寸法は、同じでも付け込み(縫い代)が

違うと、そこで1~2分誤差があります。

 

 

 

お借りしました。

 

 

「繰越」とは、女性が着物を

お召しの時に衿を抜きますが

それをきれいに抜く為に肩山

を背中側にずらす事。

 

 

 

この寸法、以前は5分(2㎝弱)

が普通でしたが今では、1寸と

なりました。

 

 

 

 

ここで問題なのは、それを衿に

縫い付ける、付け込みの巾で、

これが2.5分から5分までバラバラ

その先生よって変わるのです。

 

 

 

最大2.5分、約1㎝ほど違って

きます。これよく着物をお召しに

なられ繊細なお方なら分かって

しまう誤差。

 

 

 

そんな所にも気を使いお仕立てに

出さなければいけない事を学ぶ

事が出来た、良い経験でした。

 

 

 

ま、今ではそこまでお仕立てに

ご意見をいただくお客様も減り

ましたが、当店のお仕立てに

対する姿勢は、変わりません。

 

 

 

また、気になられる所が

ございましたら、お気兼ね

なく、お尋ねくださいませ。

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

記事一覧に戻る

先頭へ

Copyright (C) ICHIKOSHI All Rights Reserved.