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今日から72候の最後「雞始乳」。和装で「鶏」の柄とは?

ご紹介 2022年1月30日

Vol.1811

   

 

 

本日は、「今日から72候の最後「雞始乳」。

和装で「鶏」の柄とは?」です。

     

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

服の貴女が「褒められる」を応援!

貴女の和装のお助けマン、山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。  

 

 

 

今日1月30日から24節季「大寒」の

末候で、72候の最後「雞始乳」

(にわとりはじめてとやにつく)です。

 

 

 

 

 

「とや」は鳥屋で、鳥を飼っている小屋

のことで「とやにつく」は、鶏が卵を

抱いて巣に籠ることを意味しています。

 

 

 

 

自然な状態では、冬の鶏は

ほとんど卵を産まなくなりますが

その鶏が再び卵を抱き始める時季。

 

 

 

 

その姿を見て、もうそこに

春が忍び足で迫ってきている

ことを感じたのでしょう。

 

 

 

 

和装で「鶏」自体の柄付けは、

余り見掛けませんが「鶏頭」

(けいとう)ならあります。

 

 

 

 

 

「鶏頭」は、雄鶏のトサカ部分の

ような真っ赤な花が特徴で、昔から

日本人には、馴染み深い花で

和装では、秋の柄になります。

 

 

 

 

また、デザイン化した鶏頭金襴

(けいとうきんらん)もあり

こちらは、通年の柄付けです。

 

 

 

 

金襴とは、平金糸(ひらきんし)を

よこ糸に加えて模様を織り出した

錦(にしき)の一種。

 

 

 

 

鶏頭金襴は名物裂の1つで、

格式の高い美しい柄、茶道で

使う仕覆(茶入れを入れる袋)

などに用いられました。

 

 

 

鶏頭の根本には、三角の盛り土

が描かれて、 これを作り土と

言い、鶏頭金襴の特徴です。

 

 

 

あっ、今思い出しましたが

私が24∼5歳ですので、もう

40年ほど前、神戸のお店にいた頃。

 

 

 

京都での展示会に着物全体が「鶏」柄

の本加賀友禅の訪問着をお召しになられた

お客様が来られた事がありました。

 

 

 

画像は、伊藤若冲の作品

 

 

 

確か、「由水十久」先生作と記憶

していますが、その素晴らしい

作品に目を奪われたのです。

 

 

 

 

今までに見た、「鶏」柄で

いちばん迫力があり、一度見たら

記憶から消えません。

 

 

 

和装業界が、まだまだ勢いの

ある時期で、高額の品物も

たくさん出来上がっていた時。

 

 

 

 

もう一度、そんな時が来るよう

我々、小売屋も気合を入れて

臨んでいきます。

 

 

 

それにしても、明日で1月も

終わり、今週には「立春」と

なります。

 

 

 

 

ウカウカしていると、直ぐに

年末になっちゃうかも!?

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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