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今日9月6日は「黒の日」色の持つ性質と和装のお困り事、承ります。

ご紹介 2021年9月6日

Vol.1671

 

 

 

本日は、「今日9月6日は「黒の日」

色の持つ性質と和装のお困り事、承ります。」です。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

和服の貴女が「褒められる」を応援!

貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

今日9月6日は、「黒の日」

京都黒染工業協同組合が1988年

に制定し1989年から実施。

 

 

 

「く(9)ろ(6)」(黒)の語呂合せ。

伝統染色の黒染めをPRし、

黒紋服や黒留袖の普及を図る日。との事。

 

 

 

色とは、不思議なもので

色それぞれに違う性質を

持っています。

 

 

 

 

 

和装では、白生地に染める紫色、

藤色、グレー系の色は、堅牢度

(けんろうど)が低いため焼け

やすい色となります。

 

 

 

初めてお召しになられた

グレー地の訪問着を着用後

洋服のハンガーに掛けて丸2日。

 

 

 

 

 

洋服のハンガーですと、袖を

伸ばすことが出来ず、だらりと

ダーツ状に垂れ下がります。

 

 

 

そこに、窓は締めてあった

のですが、2夜連続で蛍光灯を

おつけになられました。

 

 

 

結果、ダーツの山になった所

だけ、焼けてしまったのです。

 

 

 

緑色もそうです、20年ほど前

に黄緑色で別染めした無地の着物。

 

 

 

 

 

お茶席でお召しになり正座を

して手を置いた腿の辺りが手の

汗で変色した事がありました。

 

 

 

また、黒色は黒の染料では

真っ黒に染まりません。

 

 

 

戦後から30年ほど前までは

一度、赤色に染めてから黒に

染めるのです。

 

 

 

これを、「紅下」(べにした)の

黒と呼んでいました。

 

 

お借りしました。

 

 

この黒、経年変化で赤色が

勝り、全体が羊羹色に変わるので

お葬式などで黒色が並ぶと

色の差が歴然となります。

 

 

 

お借りしました。

 

 

その為、それ以降は「藍下」(あいした)

先に藍色を染めてから、黒色に

染める様になりました。

 

 

お借りしました。

 

 

 

これですと、経年変化しても

羊羹色にならないのです。

 

 

 

また、現在では後加工をして

堅牢度の高い真っ黒色に

している品物が多い様です。

 

 

 

 

紅色や黒色は色が抜けに難いので

喪服や黒留袖などは、抜き紋を

入れる場所をあらかじめ白く

残して置く「石持ち」となっています。

 

 

 

お借りしました。

 

 

 

先程もご紹介しましたが

現在では、後加工で堅牢度を

高くしていますので、以前より

焼ける心配は減りました。

 

 

 

ですが、これも完璧では

ありません。お手入れなどは

丁寧にお取り扱いくださいませ。

 

 

 

呉服のお困り事、何でも

ご相談承ります。

必ず、解決法をご提示いたします。

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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