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京都市京セラ美術館開館1周年記念展「上村松園」、鑑賞して審美眼は養われたのか?

ご紹介 2021年9月4日

Vol.1669

 

 

 

本日は、「京都市京セラ美術館

開館1周年記念展「上村松園」、

鑑賞して審美眼は養われたのか?」です。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

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貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

今日9月4日は、「くしの日」

美容関係者らが1978年に制定。

美容週間実行委員会が実施。

 

 

 

「く(9)し(4)」の語呂合せ。

美容関係者がくしを大切に扱い、

また、美容に対する人々の認識を

高めてもらう為に制定された。との事。

 

 

 

「くし」と言えば、昨日鑑賞した

京都市京セラ美術館、開館1周年記念展の

「上村松園」。

 

 

 

1940年(昭和15年)松園65歳の

円熟期の作品「櫛」、ちょうど

今の私と同じ歳でです。

 

 

 

 

 

手鏡の前でべっ甲の櫛を

一心に透かし見る女性。

 

 

着物や帯から年配の女性で

櫛の歯を確かめているのか?

その表情が真剣。

 

 

 

櫛を持つ手のしなやかさや

櫛に透ける指先まで丁寧に

描写しています。

 

 

 

女性の真剣な表情や口紅と

衿や袖に覗く襦袢の紅色の

対比が印象的で素晴らしい。

 

 

 

他には、1914年の作品で

「楚漣香」(それんこう)。

 

 

 

 

 

楚漣香は、玄宗皇帝の時代の

長安におられた美姫。

 

 

当代随一の美貌を誇り、外出時

には蝶や蜂がその香り誘われて

周りを飛び回ったと伝えられる。

 

 

 

円山応挙の時代より「唐美人」

のひとりとして描かれ、応挙を

はじめ、円山四条派の画家たち

によって描き継がれています。

 

 

 

松園の「楚漣香」の美しさと

言ったら、それを見た途端

息を呑むほど美しいのです。

 

 

 

1915年の「花がたみ」は

大迹部(おおあとべ)皇子の

愛妾(あいしょう)、照日前(てるひのまえ)が

皇子との別れを悲しみ狂女となった作品。

 

 

 

 

 

着物は乱れ足元の扇は破れ

虚ろな眼差しで長い髪を引き

ずる姿は、常軌を逸した様子。

 

 

この作品を描く為に松園は

精神病院に通い、患者を観察

患者が皆、無表情である事を発見。

 

 

 

また、能面をも参考にして

描かれているこの作品、

直視を避け、背筋がゾッと

する程でした。

 

 

 

まだまだ、感動を覚えた作品

が多数、今日だけでは、書き

つくしませんが、私の審美眼が

少し増した様なら「何より」です。

 

 

 

 

 

そして、美術館自体も鑑賞に

値します。

あー、訪れて良かった!

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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