72候、今日よりは「蚕起食桑」桑の葉を食べて繭を作る蚕のいろいろ! | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

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72候、今日よりは「蚕起食桑」桑の葉を食べて繭を作る蚕のいろいろ!

ご紹介 2021年5月21日

お借りしました。

 

 

Vol.1563

 

 

 

本日は、「72候、今日よりは「蚕起食桑」

桑の葉を食べて繭を作る蚕のいろいろ!」です。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

和服の貴女が「褒められる」最適品を

お勧めいたします!

貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

今日から72候では、「蚕起食桑」

(かいこおきてくわをはむ)、

蚕が桑を盛んに食べ始める時季。

 

 

 

お借りしました。

 

 

養蚕は江戸時代から全国で

行われていましたが、

大正から昭和初期にかけて

日本の輸出の主力製品でした。

 

 

 

 

品質のよい「ジャパンシルク」は

高値で取り引きされ、世界市場の

6割を占めていた時代もあった様です。

 

 

お借りしました。

 

 

今の時期農家さんは、田んぼの

作業と蚕の世話で猫の手も

借りたいほど忙しかったのです。

 

 

 

 

 

生まれた蚕は、1齢から4齢まで

脱皮と休眠を繰り返し、5齢と

なった最後の1週間、膨大な量の

桑を寝る事なく食べ続けます。

 

 

お借りしました。

 

 

 

蚕は、新鮮な桑しか食べません

ので1日に何度も新しい桑の葉を

供給しなければなりません。

 

 

 

 

 

蚕たちを満足させなければ

繭の出来にも影響するのです。

 

 

お借りしました。

 

 

こうして出来た繭は、それ以上

の成長を止める為に乾燥させて

糸を採ります。

 

 

 

これが、生糸を生産する通常

の工程ですが、違う工程を

経る生糸もあります。

 

 

 

「三眠蚕」

 

 

そのひとつが、「三眠蚕」

(さんみんさん)

と呼ばれる生糸です。

 

 

 

 

通常は、「四眠蚕」ですが

特殊な方法で一足早く「三眠」で

繭を作らせ糸を採ります。

 

 

 

 

「三眠蚕」の特徴は、繭自体が

通常よりも一回り小さく糸が

細く、しなやかです。

 

 

 

左・三眠蚕、右・四眠蚕、お借りしました。

 

 

 

これにより、繊度ムラがなく

薄いものに向いた高品質な

生糸が出来ます。

 

 

 

高級品では、製品に占める絹糸の

コストは製品全体の価格に対して

さほど大きいものではありません。

 

 

 

より高品質な製品が出来れば

糸のコストは余り問題では

ないのが現状。

 

 

 

お借りしました。

 

 

ですので、「三眠蚕」は通常の

3倍ほどの価格ですが生産が

追いつかないと言われています。

 

 

 

 

「四眠蚕」や「三眠蚕」は人が

飼っている「家蚕」ですが

これに対し野生の蚕「野蚕」もあります。

 

 

「野蚕」、お借りしました。

 

 

この「野蚕」の繭は、綺麗な

黄緑色をしていますので、

取れる糸も黄緑なのです。

 

 

 

野蚕糸の記事は、明日の当ブログで。

 

 

 

桑の葉を食べる蚕の音を

「蚕時雨」(こしぐれ)と言い

小雨が降っているよな「サッー」と

心地良い音なのだそうです。

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございます。

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