京都は、和装の本場!出張で得た素晴らしいものとは?その2。 | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

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ブログ

京都は、和装の本場!出張で得た素晴らしいものとは?その2。

ご紹介 2021年4月4日

Vol.1515

 

 

本日は、「京都は、和装の本場!

出張で得た素晴らしいものとは?その2。」です。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

貴女とお場所に合った最適和装をご提案!

貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

 

今日は、4月4日。

「トランスジェンダー」の日?

 

 

 

 

そんな日のブログは、昨日の続き

京都出張で「千切屋」さんを後にして

「工芸こはく」さんに伺いました。

 

 

 

 

 

そこで、西陣の機屋さんで

一番小さくて一番注目を

集めている美術工芸「啓」さんの

社長、吉野啓二さんと名刺交換。

 

 

 

 

 

 

 

社長と言っても奥様とお二人の

会社は、今年で起業10周年との事。

 

 

 

 

 

業界全体が縮小している中での

起業、まして帯の機屋をこの時代に

起こすとは余程の覚悟と情熱が必要です。

 

 

 

 

そんな、熱い思いを持った吉野さん

とのお話は、自社の帯のこだわり

コロナ禍の業界や糸の調達の事

新製品の事など多岐の渡りました。

 

 

 

 

 

 

まず、帯へのこだわりは柄と

素材にある事。

 

 

 

 

 

元々和装の柄は、古典模様が

主流で正倉院の御物などから

ヒントを得る事が通例。

 

 

 

 

 

 

吉野さんは、そこに疑問を

持ったと仰います。

 

 

 

建物が木造の時代の柄を

鉄筋コンクリートで出来た

洋風のホテルなどでお召しに

なるのは何か違和感がある、と。

 

 

 

 

 

 

西洋風のお場所には、現代の

柄をお召しになる事が一番。

 

 

 

 

ですので、「啓」さんの柄は

純粋な古典柄はありません。

 

 

 

 

 

 

そして、最もこだわりを

持っているのが「糸」。

 

 

 

エルメスがスカーフに使う

ブラクタ社のグレードの高い

「生引き糸」を使用しています。

 

 

 

 

「生引き糸」(きびきいと)とは、

生きたままの繭から採る糸で、

一般的には、死後の乾燥した繭から

糸を採ります。

 

 

 

 

白の部分は、生引き糸の持つ光沢を

効果的に見せる織り方で織られ

まさしく糸の持つ力で表現しています。

 

 

 

 

 

 

また、金糸銀糸は箔糸様に

漉いた土佐和紙に漆で金沢の

本金箔や銀を貼って細く裁断。

 

 

 

 

 

製作は、手機ではなく機械機

ですが、機械機のきちっとした

織り方が柄とマッチしています。

 

 

 

 

 

 

で、今回は西陣では使用した

事のない新しい糸を使い、新しい

発想の帯を見せていただきました。

 

 

 

こちらも素晴らしい名古屋帯で

ぜひお客様にご覧いただきたく

なりました。

 

 

 

 

ま、その新しい帯の記事は

機会があればと言う事で

明日は、福田美術館と

細見美術館での吉岡幸雄さんの

回顧展をご報告いたします。

 

 

 

 

 

 

でも、エルメスのスカーフが

売れないので「生引き糸」を

採る職人を解雇した、との事。

 

 

 

ですので、糸の在庫がある分しか

帯の製作が出来ない!のだそうです。

 

 

 

あー、現実は厳しいく悲しいね!

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございます。

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