木村孝さんの 「90歳和の躾」を読んで。
ご紹介 2020年1月5日

Vol.1053
本日は、「木村孝さんの
「90歳和の躾」を読んで。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
最適な和装で笑顔あふれるご提案!
貴方の和装・お助けマン
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
2016年11月2日に亡くなられた
木村孝(きむらたか)さん。
その時の朝日新聞には
次の様に報道されました。
木村孝さん(きむら・たか=染織研究家、
随筆家、本名小笠原孝〈おがさわら・たか〉)が
2日死去、96歳。葬儀は近親者で行った。
喪主は長男小笠原武史さん。
著書に「九十歳 和の躾(しつけ)」、
「写真集 美智子さまのお着物」(共著)など。
雑誌「美しいキモノ」に随筆を連載中だった。

そして雑誌「美しいキモノ」2016年冬号には
今までの功績と追悼の記事が載りました。
そんな木村孝さんの書籍で
「九十歳の和の躾」の紹介が
あり、早速読むことに。
その中で「新年のならい」の項
新年になれば何か新しい布を
身につけるのが昔からのならい。
とあり、続けて
と言っても晴れ着を作って欲しい
とは言いません。
白い下着、肌着でよいから
新調したいと思います。
エプロンでもいい、誰にでも
できる事で気持ちを引きしめて
みたいのです。
、とありました。
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これ私が小学生の頃(55年程前)は
新年が明けた1月1日の枕元には
新しい下着が置いてありました。

また、父が全盛期の頃、
昭和40年代は、新年の為に
着物を新調するお客様が
多数おられた様です。
そんな幼い時の経験がある私が
昨年末、新年用に羽織を新調しました。

また、「衿を正す」の項では、
よく「衿を正す」と言います。
常套句のように使われていますが、
洋服の衿では、感じが違います。

着物の衿もとこそ、正しく
ととのえてほしいのです。
春着は用意した新しい
半襟ひとつで心新たとなります。
、とありました。
ここでも私は年末に
長襦袢の半襟を新たにし
新年用としました。

一晩して日が昇るのは、
毎日の事ですが、その明けた日が
新年ならば、それまでと違う
新しい改まった気持ちに
なるものです。
そんな時に何か新しい布を
身につけるのも
良いかもしれませんね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。



