売らないことが、お客様のためになる。
ブログ 2025年10月31日

Vol.3179
本日は、『売らないことが、お客様の
ためになる。 』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます.
今日は、昨日の当ブログの続き
の内容となり、倉本長治の商人学
「店は客のためにあり、店員と共に
栄え、店主と共に滅びる」より。
1ページに1項目書かれていてそれが、
100項目ある本で、いちにち1項目づつ
じっくりと向き合って読んでいます。
まだ、読み始めて1週間足らず
ですが、ご紹介したい項目が
ありましたので、記事といたしますね(笑)
それは、「利益なしでは続かないが
真の目的は儲けではない、だから
お客様のたねに売らない事だってある」、と。
ファッションでは、そのお客様には
買っていただかないほうが、その
お客様のためになるという商品もある。
それを売らないで済ませる事が出来る
販売員こそ、本当の商人」とあります。
これ、私達にとって非常に耳に痛い言葉で
どうしても、お客様が気に入られている
様ですと、お勧めしてしまいます。
でも、そのお客様に本当のその商品
が必要なのか?を考えなければ
いけないと言う事でしょう。
私も、岡山のお客様に同じような
体験が、ありました。
京都の消費者向け陳列会にお越し
いただき、商品をご覧いただいて
いた時です。
非常にお気に召した商品が、あり
それをお買いになろうとしていた
時のことです。
勿論、問屋さんの係員は売り上げ
を上げる為にその商品の良いところ
などを熱心に説明していました。
でも、私は、その商品はお客様には
必要がないと思い、お勧めしません
でした。
それでも、お客様は欲しそうな
素振りでしたので、私はこう言って
しまいました。
「当方も商売ですから、お客様が
欲しいと仰れば、お売りいたします」
続けて、「でも必要ないと思います」と。
それで、お客様も渋々諦めて
いただきました。
その、お客様は、昨年お嫁様と
次女のお方に黒留袖をお求め
いただきました。
私の誠意をくみ取っていただき
誠に有難かったエピソードです。
本日もお読みいただき誠に
ありがとうございました。
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なら何でもご相談、承り必ず
最善のお応えをいたします。




 
    