「幸(みゆき)」工房二代目富吉さんは、しぼりばかりでなく素描も名人級?
ご紹介 2025年10月20日

Vol.3168
本日は、『「幸(みゆき)」工房二代目富吉さんは
しぼりばかりでなく素描も名人級? 』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日より明日まで当店で開催して
いる「幸(みゆき)」工房さんの
「嵐山・京しぼり」展。
富吉(とみきち)さんの作品は
しぼりばかりではなく、奥の
帯に描いていただいた素描きもお得意。
今日は、そんな作品の一部を
ご紹介いたしますね(笑)
まずは、スズメの柄ですが、
スズメは毎年同じ場所で繁殖し、
つがいが協力して子育てをします。
なので、家運長久、子孫繁栄、
家内円満の象徴とされますし
商売繁盛や豊かさの象徴としても
縁起が良いとされています。
そんなスズメを塩瀬の名古屋帯
生地に描いた作品が、こちらで
いかのも福々しそう。
餌をついばむスズメとそこの
降りようとしているスズメを
迎える様に見つめるスズメ。
仲のよさそうな雰囲気が伝わる
3匹のスズメ、見ているだけで
心、癒されますよね(笑)
そして、もう一つの作品は、
鳥獣戯画を変わり地紋の生地に
桶絞りの中に墨描きされています。
鳥獣戯画は、ウサギ、カエル、サルなど
の動物が人間のように振る舞う姿などを
描き日本最古の漫画とも呼ばれています。
この素描き、何が凄いか?と言えば
描き直しが、出来ない一発勝負、
失敗は、許されません。
失敗は、品物の完成を意味せず
生地をダメにして、損失を出して
しまうのです。
そんな、リスクもいとわず描き
きる富吉さんの腕の確かさと
感性の豊かさを痛感してしまいます。
御年82歳、メガネも掛けずしぼりを
ひと粒、ひと粒丁寧に仕上げる
その姿は、尊敬にも値するでしょう。
そんな、富吉さんの作品に触れる
機会も今日と明日の二日間のみ
となりました。
ご興味のあるお方様は、ご連絡
いただいてからご来店をお願い
いたします<m(__)m>
本日もお読みいただき誠に
ありがとうございました。
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最善のお応えをいたします。