物の「洗い張り」に向いている着物地と向いていない着物地とは?
お手入れ 2025年9月30日

画像は、お借りしました。
Vol.3148
本日は、『着物の「洗い張り」に向いている 着物地と
向いていない着物地とは?』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日の続きで和服の「お手入れ」で
気を付ける事を記事といたします。
着物の「洗い張り」は、数年または
数十年に一度行うと、新品の様に
なって気持ち良くお召いただけます。
ですが、着物の種類によって した方が
良いものと余りしない 方が良いものが、
あるのです。
画像は、お借りしました。
して良いものの代表は、「本場結城紬」
で、こちらはすればするほど着易く
なると言われています。
ですので、まずはお単衣にお仕立て
して、寝巻き代わりに半年ほどお召し
になり一回目の洗い張りをします。
お仕立ては、裏地を付ける「袷」に
して、女中さんなどに毎日袖を
通してもらいます。
また、半年後に「洗い張り」を
行いやっとご自分の寸法で
お仕立てをして着用。
この時には、糊気が完全に抜けて
着易くなっているのです。
また、子、孫に譲りその頃やっと
着易くなるとも言われているのが
「本場結城紬」です。
今では、お仕立て前に本場で糊気
を落とす「地入れ」を職人さんに
お願いするので最初から着易いです。
画像は、お借りしました。
同じ紬でも「本場大島紬」は、
洗い張りには、あまり向いて
いない着物地です。
と言うのも、「本場結城紬」は
真綿から糸を引いている糸を使い
暖かい感触です。
ですが、「本場大島紬」は生糸を
繭から引いて、1mで1回半の撚糸を
掛けるのが、特徴のひとつ。
撚糸が、余り掛かってないので
肌触りが、ツルっとしていて
冷たい感触。
ある、お客様など微熱があると時は
「本場大島紬」を着用すると冷たく
気持ち良いとおっしゃった位です。
このツルっとした肌触りの撚糸が、
少ない織物は摩擦に弱い傾向なので
「洗い張り」には、不向きな着物地となります。
と言っても1度や2度の「洗い張り」
なら出来ますので、そこら辺りは
専門店にご相談くださいませ。
この続きは、明日以降の当ブログ
で記事といたします<m(__)m>
本日もお読みいただき誠に
ありがとうございました。
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