藤井達吉美術館で「橋口五葉のデザイン世界」を観賞して。
ブログ 2025年8月14日

Vol.3102
本日は、『藤井達吉美術館で「橋口五葉のデザイン世界」
を観賞して。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを 全
力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日から「お盆」に入りお墓参り
をされたお方様も多くいらっしゃった
のではないでしょうか?
私も朝、当家のお墓参りを済ませた
後、奥の実家のお墓参りに義妹と共
に向かいました。
墓参をして空き家の実家に仏花
などをお供えした後に昼食をして
から何をしようか?となりました。
丁度、藤井達吉美術館で-夏目漱石本の
装幀から新板画へ-の副題がついた
「橋口五葉のデザインの世界」が開催。
それを観賞しようとなり、美術館へ
足を運べば、お盆時期にも関わらず
結構な人出でした。
早速、チケットを大人ひとり1,000円
で購入しまだ見ぬ「五葉」の世界に
入って行きました。
まずは、夏目漱石の代表作「吾輩は
猫である」の装幀試作品が、幾つも
展示したありました。
明治時代の単行本は、装幀に 美しさを
本の内容を連想させる 独特のデザインが、
施されていました。
画像は、お借りしました。
完成品の本のカバーは、こんな 感じ
ですが、カバーを外すと 金押しの
美しい装幀が、表れます。
画像は、お借りしました。
その後、漱石の著作「行人」までを
五葉が装幀を担当し、森鴎外、永井荷風、
谷崎潤一郎、泉鏡花などの装幀も。
その後、浮世絵などの研究や画家と
しての才能を発揮して、三越呉服店
の懸賞広告にも選ばれたのです。
最晩年は、新版画作家として新境地
を開こうとした矢先の42歳でこの世
を去ってしまいます。
その新版画の繊細さと言ったら
女性の髪の毛1本1本を丁寧に表現
されていて、見事と言わざるを得ません。
この様に才能あふれる五葉が、
早世 してしまった事は、日本の
美術界 にとって、大きな損失になりました。
でも、またひとつ新しい美の世界
を堪能できたことは、私にとって
多きな財産となりました。
本日もお読みいただき誠に
ありがとうございました。
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