帯を締めるタイプの二部式着物試行錯誤してご要望にお応えします。
ご紹介 2025年6月8日

Vol.3038
本日は、『帯を締めるタイプの二部式着物
試行錯誤してご要望にお応えします。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
先々月、4月に岡山県のお客様より
ひとつの荷物が届き、中には4枚
のお仕立上がり着物と1つの反物が。
1枚の着物は、洗い張りをして
お仕立替えを3枚の着物と1つの
反物は、二部式着物にお仕立替えを、と。
画像は、お借りしました。
二部式着物は、帯を締めるタイプと
帯をせず、そのままお召しになる
2タイプが、あります。
2枚の大島紬は、帯を締めないで
お召しになるタイプに、小紋と
夏物の反物は、帯を締めるタイプ
にとのご要望です。
京都のお仕立て屋さんは、帯を
締めないタイプのお仕立ては、
可能なので、そちらでお願いします。
ですが、帯を締めるタイプの
二部式をお仕立てした経験の
あるお仕立て屋さんがありません。
そこで、考えた事は、これを良い
機会ととらえ当店で帯を締める
タイプの二部式着物を仕立ててみよう、と。
でも、1からの試行錯誤は、時間と
費用を無駄にかけてしまいます。
今は、ネットを開けばある程度の
知識を仕入れる事が出来ますので
それを活用します。
そして、あるネットの情報を
活用させていただき、見本を
作る事にしました。
と言うのも、帯を締めるタイプで
一番の難関は、上着の身丈を決める
事なのは、分かっていました。
身丈が、長ければおはしょりが
だらしなくなり、短ければ寸足
らずで見苦しくなります。
またお召しになられるお方様の
年齢や着方によって微妙に上着
丈が、変わります。
ですので、上着の見本を作り
それを一度お召しいただき
そこから割り出せば良いのではないか、と。
それをお仕立て屋さんにお話し
して、出来上がった上着が、
こちらです。
上前の衿先が、伸びているのは
上前を胴に巻いた時に、裾が
水平になる様になのです。
これを、水平にカットしてしまう
と胴に巻いた時に右上がりとなって
おはしょりの形になりません。
後は、この見本をお送りして
羽織っていただき、寸法の調整
をすれば、お仕立てするだけ。
この様にお客様のご要望を叶える
為に色々な思考錯誤を行い、満足
いただける様にしています。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
追伸・和服で、お困りのこと
なら何でもご相談、承り必ず
最善のお応えをいたします。