喜多川歌麿の「深川の雪」に見る江戸時代の美しき女性たち。 | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

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ブログ

喜多川歌麿の「深川の雪」に見る江戸時代の美しき女性たち。

ブログ 2023年11月20日

画像は、お借りしました。

 

 

Vol.2473

 

 

本日は、『喜多川歌麿の「深川の雪」

に見る江戸時代の美しき女性たち。』です。

 

 

愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」

和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを

全力サポートいたします。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

婦人画報社の「美しいキモノ」

2023年冬号が、届きました。

 

 

その10ページ目には、箱根

岡田美術館所蔵の名品を見る

「美しき江戸時代の女性たち」

の第4回が、載っています。

 

 

 

今回は、喜多川歌麿の「深川の雪」

と題された肉筆画です。歌麿と言えば

浮世絵美人画の第1人者。

 

 

 

その歌麿が、栃木の豪商・善野屋の

注文に応じ最晩年に栃木で描いた

縦2メートル横3.5メートルの大作。

 

 

 

その様子は、当時の流行していた

和服をもうかがい知るが出来て、

興味津々です。

 

 

 

場所は、江戸深川にあった料亭

の2階座敷、深川は岡場所(非公認の

遊里)として栄え、幕府公認の

吉原を脅かすほどの人気。

 

 

 

深川の芸者は、粋(いき)と気風

(きっぷ)の良さで知られて

いたようです。

 

 

 

描かれているのは、芸者や遊女

と「軽子(かるこ)」と呼ばれた

仲居たちの女性26名と男児1名。

 

 

 

着物は、濃藍・茶・深緑など

渋めの色合いで、当時流行して

いた縦縞や格子縞が多く見られます。

 

 

 

それ以外は、無地や裾模様など

控え目な柄行が多いようです。

 

 

 

芸者や遊女の半衿は、白色が

ほとんどなのに対し、軽子たち

は、青や紫といった濃い色か

黒の掛け衿をしています。

 

 

働きまわる裏方女性は、衿元の

汚れが目立たないような工夫を

していたのです。

 

 

 

また、緋(ひ・火のような、濃く

明るい紅色)の襦袢でしょうか?

濃い色の着物にアクセントとなって

艶やかさを増し増しで感じます。

 

 

 

そんな「深川の雪」は、「品川の月」

「吉原の花」(以上2点は、アメリカ

の美術館所蔵)と共に「雪月花」

三部作と呼ばれる肉筆画(1点もの)。

 

 

 

「深川の雪」は、豊かな表情の女性

描写がひときわ優れ、その堂々とした

描きっぷりは、歌麿の最晩年、画家の

集大成ともいえる傑作なのです。

 

 

 

私が、岡田美術館を訪れた時に

は、鑑賞できませんでしたが

ぜひ、この目で直接見ておきたい

作品です。

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

 

 

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