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和服の 型染、「板場」の現状と問題点と真摯な物創り!

ご紹介 2023年7月7日

Vol.2337

   

 

本日は、『和服の 型染、「板場」の現状と

問題点と真摯な物創り!』です。

   

 

愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」

和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを

全力サポートいたします。  

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

今日から24席では、「小暑」

(しょうしょ)、梅雨が明け、

暑さが本格的になる頃です。

 

蝉も鳴き始め、暑中見舞い

を出すのもこの頃です。

 

 

そして72候では、「温風至」

(あつかぜいたる)、雲の間

から注ぐ陽がだんだんと強く

なる頃。だそうです。

 

画像は、お借りしました。

 

 

昨日、今日と猛暑日を観測

する所もあり、陽がいっきに

強くなる昨今ですね( ノД`)シクシク…

 

 

 

 

梅雨明け頃に吹く風の事を

白南風(しらはえ)とも呼ば

れますが、「板場」には冷房

は厳禁なのです。

 

 

 

 

と言うのも、「型」は渋紙を

彫刻刀で彫って作りますが

保管している間に乾燥します。

 

 

 

このままでは、バリバリで

折れてちぎれてしまう為

「型染」する前に水に浸けます。

 

 

それを、「型染」に適した柔らか

さに調整して、初めて「型染」

を開始できます。

 

 

なので、染める時に「型」の

乾燥を防ぐため冷房は厳禁、

真夏でも仕事中は、窓を開ける

程度です。

 

 

 

また、染料の乗せ具合は、職人

の感性なので、染め始めと終わり

では、均一の乗せないと品物に

なりません。

 

 

 

それも、「板場」は1枚の板の

表裏に生地を張るので、染めの

乗り方をいちいち確認できないのです。

 

 

 

そして、今では「型」を彫る

「彫師」が皆無なので、新しい

「型」を作ることは不可能。

 

 

今、手持ちの500型を消耗しない

ように上手く使ってゆくしか

手立てがないのです。

 

 

 

 

それと、道具も刷毛は、鹿の

毛を束ねた特殊なものです。

 

 

これも、年々製造する職人が

減っているのが現状、欲しく

ても供給には、限界があります。

 

 

 

 

そして、最も懸念される事は

職人の高齢化、見学に訪れた

「雅染匠」さんは、70歳代と

60歳代のお二人だけでした。

 

 

と言う事は、10年後「型染」が

出来る可能性は、低くなります。

 

 

でも、「板場」の職人さんや

それをプロデュースする「雅染匠」

さんは、皆さん真摯に物創りを

されていました。

 

 

 

その真摯さを、少しでもお客様に

お伝えし、出来ればお求めいただく

事が和服を未来に繋いでゆく事。

 

 

 

当店は、それを全力で行って

ゆきます。

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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