形見で譲られた着物のそれぞれの再生方法。
ご紹介 2019年12月12日
Vol.1030
本日は、「形見で譲られた着物の
それぞれの再生方法。」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を装い素敵になり、
ほめられて笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
1着目は、おば様の形見で譲られた
着物のご相談で来店されたお客様。
洗い張りより戻ってから
シミと衿のヤケがあり
それの修正に1週間ほど
掛かりました。
その後、仕立てに出し
昨日、仕上がって参りました。
柄合わせも綺麗に出来
どこにお召しになられても
恥ずかしくない上品な
訪問着となりました。
全体に蘇州刺繍が施してあり
基本的に刺繍は、シミ抜き等に
不向きですのでパールトーン加工を
いたします。
今、シミ抜きの技術が
格段に上がっていますが
それでも刺繍や絞りなどは
その性格上シミ抜きなどに
向いていません。
ですので、あらかじめ
パールトーン加工を施し
シミが付き難く、又付いても
簡単に落ちる様にします。
もう、1着もおば様より
譲られた大島紬の着物。
もうすでに洗い張りがしてある
状態でしたので、こちらは
お仕立てのみです。
大島紬ですが、普段着用の
柄行でしたので2部式に
仕立て、着易くしました。
2部式の仕立て方も2種類あり
帯を締めるやイプと
帯は締めないタイプです。
帯を締めるタイプは、
以前ご紹介しましたので
今回は、帯がいらないタイプ。
上着にもダーツを入れて、
裾がヒラヒラしない様に
しています。
これなら帯を締める手間が
掛かりませんので普段、
気軽にお召いただけます。
こちらは、シミ抜きのし易い
大島紬ですし、普段着ですので
パールトーン加工は、いたしません。
この様に譲られた着物でも
その素材や用途でお仕立ての
仕方や加工が変わります。
もし、あなたが譲られた着物で
お困りでしたら、ご相談承ります。
電話0564-22-3259
メールkimono@ichikoshi.com
まで、お気軽にどうぞ。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。