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着物のご注文からお仕立て上るまで約2か月、掛かってしまった訳とは?

お仕立て 2022年9月22日

Vol.2048

 

 

 

本日は、「着物のご注文からお仕立て上るまで

約2か月、掛かってしまった訳とは?」です。

 

 

 

愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」

和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを

全力サポートいたします。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

令和4年7月18日、「海の日」の

月曜日にお求めいただいた

色無地着尺、八掛付きのお仕立て

が、やっと仕上がってきました。

 

 

 

約2か月ほど掛かってしまった

のには、勿論理由があります。

 

 

 

湯のし(生地に付いている糊気

を落とす加工のこと)を施し

から、紋入れとパールトーン

加工をします。

 

 

 

 

 

湯のしに5日ほど掛かり、その後

の紋入れですが紋名は「丸に三つ柏」

と分かっています。

 

 

 

が、その紋を染抜き紋(紋の形を

白く染め抜く技法)で入れるのに、

日向(ひなた)か?中陰(ちゅうかげ)か?

が分りません。

 

 

 

日向紋とは、下の画像の一番上

この紋は、桜ですがこの様に

紋全体をしっかりと表す形。

 

 

 

 

 

真ん中は、陰紋で輪郭だけ

を細い線で抜く形で中陰は

輪郭線を少し太くします。

 

 

 

留袖や喪服などは、日向紋を

入れる事がお約束で、そこは

日本全国同じです。

 

 

 

また、お年を召してから

誂えられる色無地などには

陰紋を入れる事もあります。

 

 

 

中陰は、日向紋ほどはっきり

せず、控えめに紋を入れて

いますよ、と言う感じ。

 

 

 

この選択は、個人のお好み

なのですが、今回はご紹介いただいた

茶道の先生にお聞きする事に。

 

 

 

お召しになられる方が、まだ

30代とお若いので、日向紋で

入れてとご指示いただいたのが

7月末でした。

 

 

 

で、ここで問題が起きたのです

それは、パールトーン加工社で

紋入れと加工を依頼しました。

 

 

 

が、色無地の反物に染ムラの

様なものが数か所あります、

とFAXが来たのです。

 

 

 

では、その染ムラをお直しする

為の加工代をお聞きすると

結構な額となります。

 

 

 

これ、お客様に請求する事は

出来ませんので、当店で持ち

出ししなければなりません。

 

 

 

そこで、考えた事がその色無地

を購入した問屋さんでお直し

をしてもらうこと。

 

 

 

そうと決まれば、早速その

問屋さんに生地を送り、至急

キレイにしてもらう事にしました。

 

 

 

そして、それが仕上がったのが

9月2日、それから大至急で

紋入れとパールトーン加工

をして、当店に15日の朝、到着。

 

 

 

そして仕立屋さんに持ち込んで

やっと、先日綺麗に出来上がって

来たのです。

 

 

 

こんな風に最終のお仕立てに

出す前に抜かりなくお膳立て

をします。

 

 

 

ま、今回はお盆休みも間に入った

ので、これほど掛かりまし、袷の

着物でしたので事なきを得ました。

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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