ブラジル・ブラクタ社生産の高級「生引き糸」の今後は? | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

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ブログ

ブラジル・ブラクタ社生産の高級「生引き糸」の今後は?

ご紹介 2021年5月1日

お借りしました。

 

 

Vol.1543

 

 

本日は、「ブラジル・ブラクタ社生産の

高級「生引き糸」の今後は?」です。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

和装の貴女が「褒められる」最適品を

お勧めいたします!

貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

 

昨日の続き、絹糸のお話。

日本で生産されている

生糸は、わずか0.2%。

 

 

 

 

99.8%を輸入している訳で

その内の6∼7割は、中国で

2∼3割をブラジルからなのです。

 

 

 

 

 

和装業界は、ブラジルからの

生糸を使用している事が

多いのは、品質が安定して

良い事にあります。

 

 

 

 

 

 

日本との関係も深くブラジルでの

養蚕は日本人移民が入ってきた後

の1930年代に始まりました。

 

 

 

 

 

日本からの技術や機械を導入

大戦などの紆余曲折を経て

今に至っています。

 

 

 

 

そのブラジルで唯一の機械製糸

会社は、今年創業81年を迎える

「ブラクタ製糸株式会社」。

 

 

 

 

 

5%を国内消費し95%を輸出

その30%を日本とベトナムが

占め、イタリヤとフランスは

10%未満です。

 

 

 

 

ですが、その品質は高く

あのエルメスのスカーフや

ネクタイもこちらの特別な

生糸を使用しています。

 

 

 

 

 

一般的に糸を採り出すには、

繭に熱を加え乾燥させてから

煮だして糸を傷つけない様に

丁寧に糸を採っていきます。

 

 

 

 

ですが、この特別な生糸は、

熱を加えず「生の繭」から

引く糸なのです。

 

 

 

 

 

日本でその生引きの糸を

使っているのが創業10年の

帯屋「美術工芸・啓」さん。

 

 

 

 

 

啓さんのお帯は、デザインも

現代的ですが、何と言っても

糸の良さを最大限に魅せる織り方。

 

 

 

 

 

 

 

この織り方で、生引き糸独特の

艶や光沢、力強さが表現されて

何とも素晴らしい!

 

 

 

 

 

 

 

ただ、「生の繭」から糸を引く

には、それなりの技術を持った

職人が行うのです。

 

 

 

 

それが、去年のコロナでフランスの

ブランドが、その生引き糸の購入を

全面的に停止したそうです。

 

 

 

 

生引き糸は、高価ですので

代替えでの販売先は、無く

やむを得ず職人を解雇したのです。

 

 

 

 

 

職人を解雇したと言う事は

今後、すぐには生引き糸は

生産されません。

 

 

 

 

現在、手元にある糸を

使い切れば、後は同じ製品

は出来なくなります。

 

 

 

きものsalonより

 

 

 

そんな嘆きを「啓」さんの社長

吉野さんが話されました。

 

 

 

 

 

折角、今までにない感性の

帯地を作ろうとしても原材料

がなければどう仕様もなく。

 

 

 

今は和装業界も、逆風ですが

製造現場も耐えている所なのです。

 

 

 

 

で、フランスの高級ブランドの

スカーフやネクタイも在庫限り

では無いでしょうか?

 

 

 

 

お買いになるなら今のうちかも?

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございます。

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