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「レナウン」の破綻に思う呉服業界の事。

ブログ 2020年5月18日

Vol.1190

 

 

 

本日は、「レナウン」の破綻に思う

呉服業界の事。」です。

 

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

 

最適な和装で笑顔あふれるご提案!

貴方の和装・お助けマン

山脇寿人です。

 

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

昨日のブログでご紹介した

リーガル岡崎店の尾崎さんの

ブログの一説。

 

 

耐久性とかきめの細かさとか素材とか

気にせずに とにかく安く作ればOK

 

気がついたらまともなモノづくりを

する企業は 消えていたなんてことは

あちこちの業界で聞きます。

 

 

そして後から そのクオリティのものを

欲しいと思っても もう作れる会社がない。

 

尾崎さんのブログはこちら

 

 

 

この中で

そして後から そのクオリティのものを

欲しいと思っても もう作れる会社がない。

 

 

 

この言葉、色々な業種に当てはまると

思いますが、呉服業界はもっと深刻です。

 

 

 

それは何故か?

呉服業界での物づくりが

分業制になっているからです。

 

 

 

 

 

 

 

京友禅では20近い工程を経て

一つの品物が生まれるのです。

 

 

 

それぞれが高度の技術を

持った職人を起用します。

 

 

 

 

 

 

あえて起用すると書いたのは

それを取りまとめる悉皆屋さんが

いて、この仕事ならあの職人に。

 

 

 

など、仕事に応じて職人を

選ぶのです。

 

 

 

ですので、最高の品物を作るには

最高の技術を持った職人が

20数名揃わなければ出来ません。

 

 

 

 

一人欠けても品物は出来ないのです。

 

 

 

これは、繭から糸にして

それを白生地にする工程は

入っていません。

 

 

 

それを入れれば30近い工程を

経るのです。

 

 

 

 

20年くらい前ですが

素晴らしい染帯があり

当時で30万円ほどしました。

 

 

 

 

それは、直ぐに販売できたのですが

いくら何でも高価格過ぎると

思いました。

 

 

 

 

たわいの居ない遠山の柄の

染帯でしたので。

 

 

 

 

問屋さんに、この染帯お値打ち

に作れないかと相談した所、

別の染め屋さんなら、

と言われるのでそれで注文。

 

 

 

同柄をお願いしたのに

これほど違うかと

出来上がりにビックリ。

 

 

 

それは、柄は同じですが

友禅の重みとか気品とかが

似ても似つかぬ

品物になっていました。

 

 

 

同じ京都の染め屋さん。

染めで仕事をされていますが

技術の違いは雲泥の差です。

 

 

 

 

 

そして後から そのクオリティのものを

欲しいと思っても もう作れる会社がない。

 

 

 

そんな事にならない様に

私達が出来る事を精一杯

しなければとレナウン破綻に

思うのでした。

 

 

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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