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形見の訪問着を洗い張りお仕立て後、パールトーン加工に。

ご紹介 2019年11月25日

Vol.1013

 

 

本日は、形見の訪問着を

洗い張りお仕立て後、

パールトーン加工に。です。

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

 

着物を装い素敵になり、

ほめられて笑顔になる、

笑顔作りアドバイザーの

山脇寿人です。

 

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

昨日は、午後から千客万来。

お客様が重ならなかった為

充分お相手出来ました。

 

 

一組目のお客様、おば様の

形見の訪問着を見て欲しいと

お持ちになりました。

 

 

この場合、見て欲しいとは

どの位の価値があり

寸法を直してでも着られるのか?

又、どんな時に着られるのか?です。

 

 

 

拝見すれば、蘇州刺繍(そしゅうししゅう)と

友禅でサギと萩の柄が一面に表現された訪問着。

 

 

大変凝った、仕事がしてありますが

金銀箔や金糸銀糸が使われて

いないので、帯を替える事で

着用範囲は広がります。

 

 

 

金糸銀糸のフォーマル用袋帯を

締めれば、ご親戚の結婚式、

格式のあるパーティーやお茶会に

お召いただけます。

 

 

金糸銀糸を使われていない

唐織の様な袋帯を締めれば

発表会や交礼会、ディナーショーなど

気軽なお場所に良いでしょう。

 

 

 

ただ萩だけの柄付けですので

10月より11月いっぱいまでに

お召しになると季節感が

出て素敵です。

 

 

これが萩や菊、桜に牡丹など

春と秋の咲く花柄なら

年明けでもお召しになれます。

 

 

 

それ程、季節感のある贅沢な着物で

1枚目に作るというより

2枚目3枚目に作る訪問着です。

 

 

 

きっと、おば様は着物を何枚も

お持ちの方だったのでしょう。

 

 

この訪問着、お客様の寸法に

お直しする為には裄丈、袖丈

身丈を変えなければなりません。

 

 

2か所以上の寸法直しがある場合

洗い張りをしてお仕立てした方が

生地的にもスッキリしますし

お仕立ても綺麗に仕上がります。

 

 

 

また、繊細な刺繍ですので

シミが付いた場合、シミ抜きが

しにくい為パールトーン加工を

お勧め。

 

 

洗い張り、お仕立て後

パールトーン加工をして

年内納品をお約束しました。

 

 

年内納ですと時間の余裕が

ありませんので、当店で

着物を解き、悉皆屋さんに

持ち込む事に。

 

 

解いた状態がこれ。

 

 

遠山やぼかしに刺繍まで

きれいに柄合わせが出来ています。

 

 

 

訪問着は、絵羽付けと言って

柄と柄が合うように

下絵を描いてから友禅や

金箔、刺繍を施します。

 

 

 

大変手間が掛かる為

それなりのお値段になる事を

分かっていただけると

有り難いです。

 

 

 

それではこれから、

悉皆屋さんに持って行きます。

 

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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